俺とあのゲーム①
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
○○Tの仕事を終えた97年。次はどこのチームに駆り出されるのかと思っていたら石井Dから誘いが来ました。そうか、こんな俺でも誘ってくれる人がいるのか。と、とくに他のチームと比較することもなくほいほいと誘いに乗ったのが、あのゲームとの出会いでした。
俺とあのゲーム②
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
俺様は……俺様のこと俺様とかいうの偉そうですけど、自分のことはスクリプターだと思っていました。なのでシナリオはまあ誰か書くだろうと、覚えたてのHTMLで部内の掲示板作ったり、独立してった友人の会社のHPを作るアルバ…ゲホゲホゲホッ…などをしていました。
俺とあのゲーム③
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
俺様、普段は担当のとこのスクリプトエンジンだけ発注して、あとはちまちまとスクリプトで実装する派だったのですけど、今作のスクリプトはどうやら松井氏の設計らしく、最初の1年は暇を持て余し、同業他社のサイト管…ゲホゲホッ…コラムをゲホゲホッ…したりしていました。
俺とあのゲーム④
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
正直、当時は子どもが生まれたばかりで、剣で斬り合うゲームなんか作りたくないってのが本音でした。そんなスタンスでチームの和が保てるわけないじゃないか、と。だから、スクリプトは書くけど、ほかはまかせた、みたいな気持ちでいましたね。最初は。
俺とあのゲーム⑤
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
それでまあ、いつか辞めるんだろうなあと思ってチームの端っこの方にいたのですが、ある日、ある人※に「みんな○○チームに行けなかったことを後悔してますよ」って言われて、それで今までの1年を悔いましたね。 ※さて、その人は誰でしょう。【10点】
俺とあのゲーム⑥
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
自分がチームを動かしてるわけでもないんですが、先輩としての責任はあるわけで、「○○チームに行ってたらキャリアが積めたのに」って言われて、人の人生壊したみたいでショックでしたね。でもだからって、○○チームの後追いをしても追いつけるわけがない。
俺とあのゲーム⑦
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
でも二番手三番手で良いとも思わないわけですよ。五分の魂はありますし。それで、このゲーム遊んだ奴が二度と○○で遊べなくなるようなゲームにしよう、と肚をくくって、そこからはもう本当に旧来のファンには申し訳ない大暴走でしたね。鍛冶屋のキャラ? 知らんわ。みたいな。
俺とあのゲーム⑧
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
そのあとはもう、転がりゆくまま。
「週に2本クエストを上げるので大丈夫です」と大見得切ったせいで、本当にそのスケジュールでデバッグ計画が組まれ、
「このウサギ猫の商い道中……」
「れ、連続クエストです、続きがあります」
と、その場の言い逃れで追い込まれる日々。
俺とあのゲーム⑨
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
究極は某多肉植物の日記。書く時間ないのにどうしてもねじ込みたくて、シナリオ担当の人にあらすじ聞いて、
「……というきっかけで主人公が……」
「ああ、はい、わかりました。『よくわからなくて寝ちゃった』……と」
「最後まで聞いてくださいよ」
って感じで書いてました。
俺とあのゲーム⑩
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
制作中幸せだったのは、プレイして笑ってくれてる人がいたこと。普段ムッとして攻略本の写真も拒絶するプログラマ氏が、ランプを売るクエストを面白いって言ってくれて、あ、これでいいんだ、って思いましたし、石井Dが声を殺して笑ってるの見た時は、ガッツポーズしました。
俺とあのゲーム⑪
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
で、完成して、「このゲーム遊んだ奴が二度と○○で遊べなくなるようなゲームにしよう」が達成できたかどうかはわからないものの、自分自身がもう二度と○○を作れない人になっていました。
俺とあのゲーム⑫
— 井上信行 (@shriekydrake) February 20, 2021
前作のファンの期待を裏切ったことで、批判もされましたが、でも、新しい物語や表現ができて、新しい世界を構築できたし、後悔はしていません(反省はしていますが)。これからもきっと、暴走するのみです。だって、俺だもの。